アニメを基礎から学べる動画教材を海外で先行発売

専門ツールやワークブックを販売するオンラインショップも同時オープン

日本のアニメーション教育教材を提供するアニハッチは、今回、アニメーションの技術を学ぶオンライン動画教材第１弾「NAKAWARI講座初級編」英語版を、海外市場向けに９月５日から先行発売する。

「NAKAWARI講座」はアニメにおける絵を動かすための技術「中割り」を、基礎から学べる動画教材だ。プロのアニメーター・演出家・監督であり、専門学校や大学で教鞭をとる遊佐かずしげ氏が「絵を動かすこと」のノウハウを、今回動画教材として集約した。

アニメの作画方法だけではなく、絵を動かすために重要な「物理の法則や自然現象のルール」「デッサン力」「物体や現象を観察する力」の習得を目的とし、初級・中級・上級の３部で構成。徹底的にアニメーターとしての基礎を身につけることができるこれまでにない教材となっている。

子供には「絵を動かす」体験のきっかけを、初心者にはアニメ制作への第一歩を、プロにはアニメーターとしての基礎力を見直す機会を提供する。

また動画教材発売にさきがけ、８月20日からWEBSHOPで、動画教材で使用する原画やタイムシートを収録したアニメキットを発売している。

海外市場向け先行発売の背景には、日本のアニメ・漫画文化が世界で注目される中、日本のアニメを「伝統技術」として次世代にそして世界に発展させていきたいという思いがある。アニハッチは、日本の現場品質の教育をオンライン化することで、物理的距離や言語の壁を超え、誰もが同じ水準のもと、日本のアニメの学習体験を得られる環境を整える。今後は、国内の小中高・専門学校・大学など教育機関への導入も計画しており、アニメ人材の裾野拡大と産業の発展に寄与していく。